診察室の風車|えびしまこどもとアレルギーのクリニック|吹田市千里丘の小児科

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えびクリ通信

診察室の風車|えびしまこどもとアレルギーのクリニック|吹田市千里丘の小児科

こんにちは。

 

土曜日の内覧会と7月1日の診察開始に向けて準備が整ってきました。

当院は看護師常勤2名、看護師パート1名、受付2名でスタートします。

人数が少ないことで、時間がかかってしまいご迷惑をおかけすることがあるかもしれませんが、少しずつスムーズに進めることができるよう、スタッフ一同努力いたしますので、よろしくお願いいたします。

 

今日のお話は診察室の秘密兵器? 風車です。

診察室に風車?って初めての方は思われるかもしれません。

今までに私に診察を受けたことがある方にはお馴染みのアイテムです。

この風車は聴診器で胸の音を聴かせていただく際に、患者様に吹いてもらうものです。決して遊んでいるわけではありません。きちんと聴診するために吹いてもらっています。

 

アレルギー疾患の中でも気管支ぜん息は強制呼気(思いっきり息をはいてもらった時)のぜん鳴(ゼーゼー、ヒューヒューした音)を確認します。普通に呼吸をしているだけでは、このぜん鳴を聴き逃してしまうことが多々あり、ぜん鳴をきちんと確認するためには強制呼気での聴診が欠かせません。お子さんに思いっきり息をはいてといっても理解できるようになるまでに時間がかかりますが、風車を吹いてもらうのは2歳になるとできるようになります。

咳が長引くけど、ゼーゼーしているとは言われていない、という患者様も、風車を吹いてもらうとぜん鳴が聴こえることは多々あります。また気管支を広げる薬を吸入してもらうことで、聴こえていたぜん鳴がどの程度改善するかは、ぜん息の診断で貴重な所見となります。風車を吹くのが難しかったお子さんには、お家で練習してきてねと声をかけさせていただいています。おうちでの練習にわざわざ風車を買っていただく必要はありません。ティッシュを口の前にもってきてもらって口で飛ばしたり、ストロー等でシャボン玉を吹いてもらったりしていただくと練習になります。

 

診察室においてある風車は、私が2023年の夏、輪島の朝市で購入したものです。竹細工の風車は最近では手に入りにくく、これを求めに朝市に行ったほどです(その4か月後に能登の地震で輪島の朝市通りが焼け野原となってしまいました)。プラスチックの風車より回しやすいのが特徴で、子どもがふいてくれると、くるくるときれいに回ります。手で回すと壊れてしまいやすいので、ぜひ息で回してくださいね。

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