開院して2日が経ちました。
この2日間、お待たせする時間が長くなってしまい、申し訳ありませんでした。
少しずつ慣れてスムーズに受付、診察、処置等できるように日々努力してまいりますのでしばらく温かい目で見守っていただけると幸いです。
今日の大阪は最高気温が33度、湿度が70%あり、本当に蒸し暑いですね(私事ですが、アメリカの高校生のホストファミリーをしておりますが、日本人でもしんどいこの暑さと湿度で留学生はかなり辛そうです)。暑さに慣れないこの時期、特に地面からの距離が近い子どもたちは熱中症になりやすいですので適宜水分や塩分の補給をお願いします。
今日は全国的に大流行の手足口病についてです。
手足口病は主に夏に流行するウイルス感染症です。感染して3~5日日で口の中や手足などに水疱をもつ発疹が出てきます。発熱は3分の1程度にみられますが、1日程度で解熱し、あまり高くならないことが多いです。原因となるウイルスはコクサッキーウイルスとエンテロウイルスで。感染の経路は飛沫感染、接触感染、糞口感染(便の中に出たウイルスが口に入って感染する)です。主に5歳以下の乳幼児が90%を占めていますので、保育園、幼稚園など集団生活で感染が広がることが多いのが特徴です。まれに髄膜炎や脳炎を引き起こすことがあります。手足口病と診断されたけれど、頭をひどく痛がっている、嘔吐が続くといった場合は速やかに受診するようにしてください。
今年の手足口病の特徴として、コクサッキーウイルスによる手足口病も、エンテロウイルスによる手足口病も、両方流行していることです。この夏に一度手足口病になって、再度手足口病になる(別のウイルスの手足口病になる)ということもあります。
上でも書きましたが手足口病は糞口感染します。便からウイルスは3~4週間、排出されますので、排せつ物の適切な処理とこまめな手洗いを心掛けるようにしてください。
手足口病には有効はワクチン、予防できる薬、特別な治療はありません。ほとんどの方が子どもの間にかかって免疫を付ける感染症です。口の中の水疱ができて食事がとりにくい場合は、喉越しの良いものを与え、水分補給を心掛けるようにしてください