パリオリンピックが始まりますね。スポーツをみていると様々なドラマが生まれ、こちらも思わず涙が出てしまうこともあります。今年のオリンピックではどんなドラマが生まれるのでしょうか?時差の関係でどれだけ観戦できるかわかりませんが、日本人の活躍を期待して応援したいと思います。
皆さんは何かスポーツをしていますか?
お子さんに何かスポーツを習わせておられますか?
私はバスケットボール、ソフトボール、テニス、水泳、ヨガをしてきました。
小学校時代は課外活動でバスケットボール、地域のソフトボールクラブ、中学生では地元のテニススクールで硬式テニス、最近始めたのがヨガです。幼少期からずっと続けているのが水泳で、大学時代は水泳部に入っていました。水泳部だったというとびっくりされますが、専門種目はバタフライというと、さらに驚かれます。そんな体型には見えませんよね。
実はバタフライはお得な種目でした。なんせ泳ぐ人が少なかったので、大会でも上位に入りやすいし、メドレーリレーのメンバーにも選出されやすい。おかげで大会では上位に入りメダルもいただきました。
気管支ぜん息(以下ぜん息)と診断すると、スポーツ(陸上や体操)はやめさせた方がよいですか?水泳をさせた方がよいですか?と質問をされます。
ぜん息の治療の目標に、きちんと治療を行い、ぜん息のないお子さんと同じように好きなスポーツができるというのがあります。スポーツをやめた方がいいですか?と聞かれた際には、きちんと治療すれば、サッカーでも体操でも好きなスポーツに取り組めるので、治療を頑張りましょうと伝えています。
ぜん息に水泳が良いか?というと、良い面も良くない面もあります。なぜ、ぜん息に水泳が良いとされているかというと
- ぜん息は他のスポーツとくらべて運動誘発性の発作を起こしにくい
- 肺活量が鍛えられる
- 呼吸法を習得できる
などが理由としてあげられると思います。ぜん息のお子さんは気管支に炎症があり、気管支が過敏な状態ですのでちょっとした刺激が発作の原因となります。特に寒く湿度が低い環境下での運動は発作を起こしやすくなります。その点、水泳は湿度が高い環境下での運動で、水泳中は過呼吸が起こりにくく、運動によって気道から熱や水分が失われることが少ないため、重症の患者さんであっても発作が起きにくいスポーツです。
しかし水泳をすれば、気管支ぜん息は治るというものではありません。逆にプールの塩素がぜん息に良くない影響をもたらしているとの報告もあります。
ですので、ぜん息だから水泳が勧められるかというと、良いとも悪いとも言えないというのが結論です。また最近はベビースイミングを習っているお子さんが多いですが、これもぜん息の発症を予防するというエビデンスはありません。
いずれにしろ、運動はお子さんの成長や発達に重要ですので、水泳にかかわらず子どもが好き、楽しいと思えるスポーツを続けてほしいなあと思います。
私自身、今も時々泳いでいますが(さすがにバタフライは泳げて25m)、スポーツはもっぱら見る専門になりつつあります。子どもとソフトバンクホークスの試合を観戦するのが楽しみの一つです。
先日、12年ぶりに恩師にお会いしました。退職され、今は週3~4回はスポーツジムに通ってランニングと筋トレをされておられるとのこと。尊敬するとしか言いようがありません。私も少し見習いたいと思いますが、時間がないので(言い訳ですが)・・・。
4月まで非常勤をさせていただいていた岸部や茨木のクリニックには自転車で通勤していました。せめて涼しくなったら自転車の通勤を再開してみようかなあと思っています。