NO.33 『の』ではなく『と』のなぜ?|えびしまこどもとアレルギーのクリニック|吹田市千里丘の小児科

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えびクリ通信

NO.33 『の』ではなく『と』のなぜ?|えびしまこどもとアレルギーのクリニック|吹田市千里丘の小児科

  最長11連休と言われた今年のゴールデンウィーク。比較的お天気にも恵まれ、穏やかな日々だったように思います。みなさんはどのように過ごされましたか?楽しい思い出はたくさんできましたか?

 

私事ですが、うちには2人の受験生がおり、ゴールデンウィークだから旅行に行くという状態ではありませんでした。何をしようか考えたのですが、ひとつは4月に行われた小児科学会学術集会の教育講演をいくつか視聴しました。1コマ1時間以上ある講演なので、なかなか平日に視聴するのは難しく、お休みを利用していくつか聞けたのは有意義でした。目からウロコ!なこともあり、明日からの診療に生かせる内容も盛りだくさんでした。

でもどこかに出かけたいという思いはあり、『帰れマンデー』で放送された岐阜城と城下町に行ってみようと思い立ち、日帰りぶらり旅に出かけました。岐阜城は山城で、城まで登るにはロープウェイに乗ればよく、山頂のレストランでは飛騨牛やスウィーツが食べられ、濃尾平野を一望できると下調べまでは順調。新幹線から在来線の乗り換えもスムーズで岐阜駅に到着。しかし、岐阜公園についてびっくり。岐阜城に行く金華山ロープウェイはチケットを買うのに20分、ロープウェイに乗るのに2時間待ち、ハイキングルートも教えてもらったのですが、1時間以上かかるとのこと(昔の人は、すごいところに城を造ったものだと思い)、子どもの迎え時間に果たして間に合うのか・・・・という状況で、あえなく断念。岐阜公園にはゴールデンウィークにオープンした楽市楽座がありましたがどこもここも長蛇の列で、麓から岐阜城を眺め、城下町の川原町の古い街並みをぶらぶら歩いて帰ってきました。ロープウェイの係員から、ここまで混雑するのはゴールデンウィークだけとお聞きしたので、今回は下見だったと考え、涼しくなったリベンジしようと思います。

 

 先日、クリニックの名前について なぜ こども『の』ではなく こども『と』なの?と質問を受けました。そういえばなぜその名前にしたか書いたことがなかったなあと思い、今日は今更ながら『クリニックの名前』についてです。

 

なぜ『の』ではなく『と』にしたかというと、成人のアレルギーの方にも受診していただきたいという思いからです。こども“の”やこども・アレルギーだと「こどものアレルギーだけかなあ・・・・」と思われるかなあと考えました。

  ご存じのように、アレルギー疾患、特に食物アレルギーの患者さんは増加しています。子どもの食物アレルギーは小児科で診てもらえますが、小児期の食物アレルギーが重症で治らず成人期に達した方や成人で発症した食物アレルギーの方は、どこを受診したら診てもらえるのかわからず、困っておられる方が多いのが現状です。アレルギーに関しては、子どもだけではなく、ご本人が良ければ、何歳までも診察させていただこうと思っています。

  アレルギーを学んだ中津病院は免疫・アレルギーセンターという名前でしたので小児だけではなく、成人の食物アレルギーの患者さんも紹介され受診されていました。中津病院で勤務していた中で、成人発症の食物アレルギーの患者様の診療や診断に携わり、食物アレルギーの症状が出たけど何が原因かわからず、恐る恐る食べていますという方や本当は食物アレルギーではないのですが、検査で陽性と出たから、食物アレルギーだと思って多くの食物を除去して食生活に困っておられる方をみてきました。患者さんから話を聞いて、アレルゲン(アレルギーの原因食物)を推定し、血液検査や皮膚のプリックテストなどを行い、アレルゲンがわかると、患者さんの生活の質が大きく変わることもあります。歯科治療によるホルムアルデヒドで遅延性のアナフィラキシーに至った人、フキノトウに含まれる花粉でアナフィラキシーを起こした方、小麦依存性の運動誘発アナフィラキシー、コリン性蕁麻疹でのアナフィラキシー症状、皮膚からの感作が原因と考えられたゼラチンアレルギーの方等、多くの症例を経験させていただきました。また症例に困った時に相談できる先生方、特殊検査を引き受けてくださる研究施設なども知ることができました。そういう意味でも恵まれた環境で勉強させていただいたと思っています。もちろん成人の食物アレルギーは小児の食物アレルギーと違って治すことは難しいかもしれませんが、診断をつけることで患者さんの生活の質を少しでも高めることができれば・・・と思い アレルギーについてはこどもも大人も、という思いからこども『の』ではなくこども『と』にしました。

  開院してアレルギーが心配ですと受診していただいた成人の方の中で食物アレルギーを主訴に受診していただいた方おられました。アレルギーかもしれないという食物を自宅で食べるのが怖いという方にはクリニックで摂取してもらったりもしています。これからも成人の特に食物アレルギーは積極的に診察していきたいと思っています。もちろんクリニックでは難しいことや診断に至らないことありますので、その際は適切なアレルギー専門医のいる病院を紹介させていただきます。

 

そしてもう一つ、もうすぐ開院して1年になりますが、今回、待合室に小さなキッズスペースを作りました。待合室自体が大きくないので、小さなスペースではありますが、以前にインスタでも紹介させていただいたどんぐりコロコロの木琴もおいてあります。よかったら受診の時に遊んでみてくださいね。

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