NO.48 登場!伝染性軟属腫(水いぼ)の新たな治療選択|えびしまこどもとアレルギーのクリニック|吹田市千里丘の小児科

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えびクリ通信

NO.48 登場!伝染性軟属腫(水いぼ)の新たな治療選択|えびしまこどもとアレルギーのクリニック|吹田市千里丘の小児科

 大寒波が到来し、寒さがいちだんと厳しくなっています。 

先週末には大学共通テストがありました。受験された学生の皆さん、受験生を支えた保護者の皆さん、お疲れ様でした。思い返せば私も30年ほど前にセンター試験を受験しました。点数源となるはずの数学で大失敗しまった苦い経験があります。センター試験後に、各予備校に志望大学の合格予想分析を出してもらうのですが、DかE判定だった記憶があります。ただ幸いなことに、私が受験予定であった東北大学はセンター試験よりも2次試験重視の大学でしたので、そこからあきらめずに1か月半勉強し、何とか合格できました。共通テストで思わぬ失敗をされた受験生の方も、諦めず最後まで駆け抜けてほしいなあと思います。

冬といえば乾燥。誰でもこの時期乾燥が気になりますよね。お子さんの皮膚は成人よりもバリア機能が弱く、皮膚の水分量や皮脂量が非常に少ないことが分かっておりますが、特に冬の時期は顕著となります。バリアが低下している皮膚にはウイルスや細菌が感染しやすくなります。お子さんの皮膚の感染症としてよく見られる疾患は伝染性膿痂疹(いわゆる「とびひ」)と伝染性軟属腫(いわゆる「みずいぼ」)です。

今回は、お子さんによく見られる皮膚の感染症であるみずいぼについて、病気の特徴や治療方法、そして新しく登場した治療薬「ワイキャンス」について、お話ししたいと思います。

 

伝染性軟属腫(でんせんせいなんぞくしゅ)ってどんな病気?

伝染性軟属腫は、いわゆる「みずいぼ」と呼ばれる、ウイルスによる皮膚の感染症です。主に乳幼児から小学生のお子さんに多く見られます。

皮膚につやのある小さなブツブツができ、中央が少しくぼんでいるのが特徴です。痛みやかゆみは少ないことが多いですが、周囲の皮膚が乾燥や湿疹などでかゆみがあり、かいてしまうと、数が増えることがあります。

プールやお風呂、タオルの共用、皮膚と皮膚の接触などでうつることがあり、アトピー性皮膚炎などで皮膚のバリア機能が弱いお子さんでは広がりやすい傾向があります。

 

放っておいても治るの?

みずいぼは、時間がたてば自然に治る病気です。多くの場合、半年〜2年ほどで体の免疫が働き、何もしなくても消えていきます。

ただし、

  • 数がどんどん増えてしまう
  • かゆみや湿疹が強く、掻いて広がってしまう
  • 見た目が気になり、園や学校生活で困る

といった場合には、治療を行うことがあります。

 

これまでの治療方法

これまで、みずいぼの治療として主に行われてきたのは次のような方法です。

ピンセットで取る方法

専用の器具で、みずいぼを一つずつ取ります。

  • 短期間でなくなる
  • その場で効果がはっきりわかる

という利点がある一方で、

  • 痛みを伴うことがある
  • 小さなお子さんには負担が大きい

というデメリットもありました。

 

経過観察

症状が軽い場合は、無理に治療せず、自然に治るのを待つこともよくあります。

 

 

新しく登場した治療薬「ワイキャンス®」について

近年、みずいぼの新しい治療選択肢として、「ワイキャンス(カンタリジン外用液)」というお薬が登場しました。 これは、みずいぼの部分に薬を塗ることで、あえて小さな水ぶくれを作り、免疫反応を促して自然に取れやすくするお薬です。

ワイキャンスの特徴

  • 痛くない: ピンセットで摘まみ取る必要がありません。
  • 簡単: クリニックで医師が患部にピンポイントで塗布します。

知っておいていただきたい注意点

  • 入浴の制限: 薬を浸透させるため、塗布後16時間は患部を濡らしたり洗ったりすることができません。 受診のタイミング(午前・午後など)を調整いただくのがおすすめです。
  • 反応の出かた: 塗った後、数日かけて赤みや水ぶくれ、かさぶたができます。その際、少しピリピリ感や痒みを感じるお子さんもいます。
  • 通院の目安: 3週間に1回のペースで、最大4回まで繰り返し治療を行うことができます。

スタッフ勉強会を実施しました!

先日、クリニック内でワイキャンスに関する勉強会を開催しました。 製薬会社の方から、正しい使い方はもちろん、「水ぶくれができたところは触らないように保護する」といった、ご家庭で気をつけていただきたい細かなポイントもしっかり学びました。

「痛い思いをさせたくないけれど、自然治癒を待つのも不安……」という親御さんにとって、新しい解決策になるはずです。お子さんの年齢や肌の状態、みずいぼの数に合わせて最適な方法を一緒に考えていきましょう。

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