日帰り食物経口負荷試験
日帰り食物経口負荷試験
アレルギー症状が出たり疑われたりする食品を、医師の管理のもとに実際に食べて、症状の有無を確認する検査です。食物アレルギーの確定診断や、食物アレルギーが治っているかどうかの診断確定のために行います。また、すでに食物にアレルギーがあるとわかっている食品でも、どの程度の量であれば安全に食べることができるのか(安全摂取量の確認)を判断する検査でもあります。当院では原則16歳未満の患者様に実施します。食物アレルギーがある場合、その食べ物を全く食べない(完全除去)とするのではなく、アレルギーが出る食品であっても食べて症状のないもの(加工品など)や量を食べ続けることで食物アレルギーが治ることが期待されます。食物アレルギーのお子様の場合では負荷試験を受けて安全な摂取量を確定することは非常に大切です。
食物経口負荷試験の結果に基づいて、自宅で何をどのように食べていただくかをお伝えさせていただきます。負荷試験では実際に症状が出てしまう可能性もありますので、症状が出た場合に対応できる体制や必要な薬などを整えたうえで実施する必要があります。食物経口負荷試験の間は担当の看護師が常に状態を観察させていただきます。負荷試験に関してご不明な点は受診時にご相談ください。
負荷試験を受けた後は自宅で継続的に摂取を続けていただくことが大切です。お伝えした量を週3回程度食べていただきます。
経口負荷試験を行う時は、風邪症状や下痢などの症状がなく、ぜん息のあるお子様の場合はぜん息がきちんとコントロールされている必要があります。また負荷試験前に中止していただかないといけないお薬もありますので、負荷試験をご希望される場合は、まずは外来を受診してください。負荷試験について説明させていただき、負荷試験の日程、摂取する食品、摂取量などを事前に保護者の方と相談させていただきます。
当院では食物経口負荷試験の手引きに準じた、お子様の安全を第一に考え食物経口負荷試験を実施していきます。