予防接種|吹田市千里丘の小児科|えびしまこどもとアレルギーのクリニック

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予防接種

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予防接種

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ワクチン・予防接種の役割

ワクチンは病原体や細菌が出す毒素などをもとに作られたもので、これを接種することで、体の中に免疫の記憶を残すことができます。いざ、本当に病原体が体の中に入ってきたときに、この免疫の記憶を働かせ、病原体から体を守ってくれます。ワクチンを接種することを予防接種といいます。自然に感染した方がよいのでは?と考えられる方もおられるかもしれませんが、自然に感染すると脳炎や肺炎など重篤な合併症を起こす危険もあります。ワクチンで予防できる病気は、予防接種で防ぐのが最善の方法です。

定期接種と任意接種

定期接種とは「予防接種法」という法律に書かれているワクチンでワクチンの費用は原則地方自治体から支払われますので無料で接種することができます。一方任意接種は「予防接種法」には規定されておらず、原則、個人が費用を負担します。決して任意接種が必要ないワクチンではありません。定期接種のワクチン同様に非常に重要なワクチンで、ぜひ接種していただきたいものです。

同時接種

同時接種とは1回に複数のワクチンを接種する部位を変えて同時に接種することを言います。同時接種をすると副反応が増えるのでは?と心配されるかもしれませんが、同時接種をしたからと言って副反応が増えるわけではありません。日本では同時接種が始まって十数年ですが、諸外国では以前より同時接種が行われており安全に接種できることが証明されています。

予防接種は適切なタイミングで忘れずに接種するようにしましょう。日本小児科学会が推奨するワクスケジュールを掲載しますので、参考にしてください。予防接種に関してご不明な点や心配なことがございましたらお気軽にご相談ください。

当日ご持参いただくもの

  1. 母子手帳(記録を残しますので、必ずご持参ください)
  2. 健康保険証
  3. 診察券(お持ちの方)
  4. 行政発行の予診票(なるべく自宅で記入の上ご来院ください)
  5. 乳幼児医療受給者証

お忘れになると接種できませんので、忘れずにお持ちください。

定期接種のワクチン

5種混合ワクチン

四種混合ワクチン(ジフテリア、破傷風、百日咳、ポリオを予防するためのワクチン)にインフルエンザ菌b型を予防するためのワクチンを加えたもので2024年4月から接種可能となりました(それ以前に四種混合ワクチン+ヒブワクチンで接種を開始された方は原則四種混合ワクチン+ヒブワクチンの接種になります)。ジフテリアに感染すると喉の奥に厚い膜ができて、呼吸ができなくなります。百日咳は生後3か月未満のお子様が感染すると息ができないほど激しくせき込みます。破傷風は傷口から感染し、全身の筋肉がこわばってしまう疾患です。ポリオはかつて「小児まひ」と呼ばれており、ワクチンが開始されるまでは多くの患者様が報告されていました。インフルエンザ菌b型に感染すると細菌性髄膜炎や急性喉頭蓋炎など重症になる可能性があります。細菌性髄膜炎になると、難聴や麻痺などの重い後遺症を残してしまうことがあります。

肺炎球菌ワクチン

肺炎球菌の感染を予防するためのワクチンです。肺炎球菌の感染症では肺炎や髄膜炎などの重症な症状を引き起こします。細菌性髄膜炎になると重症な後遺症を残してしまうことがあります。
接種方法:標準的には生後2か月から開始し1歳までに3回接種し、1歳すぎに追加の4回目の接種を行います。

B型肝炎ワクチン

B型肝炎ウイルスによる感染症を予防するワクチンです。b型肝炎ウイルスが肝臓の細胞に感染すると、肝臓の細胞が壊れてしまい、肝臓の働きが悪くなります

ロタウイルスワクチン

ロタウイルスを予防するためのワクチンです。ロタウイルスに感染すると激しい下痢症状を起こし脱水になることがあります。ロタウイルスワクチンは口から飲むワクチンでロタテック®とロタリックス®の2種類のワクチンがあり、ロタテックは3回接種、ロタリックスは2回接種になります。

BCGワクチン

結核菌の感染を予防するためのワクチンです。乳児や幼児で結核に感染すると全身の臓器に病気を引き起こし重症化することがあります。

日本脳炎ワクチン

日本脳炎ウイルスによる感染症を予防するワクチンです。このウイルスはブタなどの体内で増え、コダカアカイエカという蚊がウイルスに感染したブタの血を吸い、人に刺したときに感染します。ワクチン接種で子どもの感染は減少していますが、生後10か月での感染報告があります。

MRワクチン

麻疹と風疹の感染を予防するためのワクチンです。麻疹は発熱や発疹が出て、全身に広がり肺炎や中耳炎などを合併します。数年から10年たって発症してくる亜急性硬化性全脳炎は有効な治療の方法がありません。風疹は三日はしかとも呼ばれており、発熱と発疹、首の後ろのリンパ節が腫れます。脳炎などを合併することもありますし、妊娠20週までの妊婦さんが感染すると、生まれてきた赤ちゃんに先天性風疹症候群という重い病気を発症します。

水痘ワクチン

水痘(みずぼうそう)を予防するためのワクチンです。発熱とともに全身に発疹がみられます。発疹が頭皮にできることが特徴の一つです。一度水痘にかかると、ウイルスが神経節に潜んでおり、免疫が落ちたときに帯状疱疹として再び症状を呈してきます。

DTワクチン

ジフテリアと破傷風を予防するためのワクチンです。DTの代わりにDPT(DT+百日咳)ワクチンを任意で接種することも可能です。

HPVワクチン

HPV(ヒトパピローマウイルス)は子宮頸癌や男性の陰茎癌、咽頭癌の原因となるウイルスです。2価、4価、9価のワクチンがあり、4価のワクチンは男性も接種可能です

任意ワクチン

おたふくかぜワクチン

おたふくかぜ(流行性耳下腺炎)は発熱、耳下腺の腫れと痛みを主症状とする病気です。おたふくかぜにかかると髄膜炎、難聴、精巣炎、卵巣炎、膵炎などの合併症を引き起こす可能性があります。

インフルエンザワクチン

冬季に流行するインフルエンザウイルスによる感染症を予防するワクチンです。インフルエンザにかかると発熱、頭痛、全身のだるさ、筋肉痛や関節痛の痛みを伴います。インフルエンザワクチンの予防効果は接種してから2週間から5か月程度続きます。毎通常6か月~13歳未満は2回、13歳以上は1回接種します

A型肝炎ワクチン

A型肝炎ウイルスに感染すると、発熱、体のだるさ、黄疸などの症状が出ます。ウイルスに汚染された水や食品などから感染します。世界的には1歳以上での接種が推奨されています。

髄膜炎ワクチン

髄膜炎菌は感染すると菌血症(血液の中に菌が入る)や髄膜炎などの重い症状を引き起こします。欧米では大学の寮などで共同生活をする際に流行が見られます。米国に留学する時に必要とされることが多いです。

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