スキンケア指導
スキンケア指導
アトピー性皮膚炎で外用薬塗布やスキンケアの方法を患者様や保護者の方に理解していただくことは非常に大切で、当院では看護師が外用薬塗布の方法やスキンケアの指導を行っています。中心となっているのは小児アレルギーエデュケーターの資格を持つ看護師ですが、どの看護師が担当しても統一した指導が行えるように、日々看護師で研修を行っています。スキンケアの指導ではスキンケアの必要性についてご説明させていただきます。その後、看護師と一緒に保護者の方や患者様ご本人に実際に軟膏の塗布をしていただきます。
実際に塗っていただくことで、1回の塗布量を知っていただくことができます。
外用薬を使用しているけどよくならないと言われて受診された方に、実際の塗布を体験していただくと、こんなに塗るとは思わなかった、薄く塗るように指導されていたという声が多く、実際に塗布方法や塗布量を経験していただくことは非常に大切だと考えています。
自宅に帰ってからもどこにどの薬を塗るかわからなくなることがないように、塗布部位や塗布回数を記載した用紙をお渡ししますのでご安心ください。
また入浴や体を洗う時の注意点についてもお話させていただきます。疾患や治療についての質問や医師に聞きそびれたこと、聞きづらかったことなどにもお答えしますので(必要であれば、看護師から医師に確認を取らせていただきます)、遠慮なくご質問ください。
指導させていただく時間は10分前後を予定しております。お時間のない方はご相談ください。また自宅で実際に塗っていただいて出た疑問などには、その都度お答えさせていただきますので、いつでもお声がけください。
毎日外用薬を塗布することは時として負担に感じられるかもしれませんが、患者様や保護者の方に無理なく続けていただける方法を、一緒に考えていきたいと思っております。
小児アレルギーエデュケーターは、日本小児臨床アレルギー学会がアレルギーの専門的知識と指導技術を兼ね備えたことを認めた看護師・薬剤師・管理栄養士です。主な活動はアトピー性皮膚炎の軟膏の正しい塗り方や体の洗い方、気管支ぜん息の管理に必要な環境整備や吸入指導、食物アレルギーの緊急時の対応やエピペンの打ち方などを、患者様やご家族に説明することです。また患者様ひとりひとりの状況に応じて最適な方法を患者様やご家族と一緒に考えることも大切な仕事の一つです。
臨床での業務に加え自治体や学校関係者、他の医療従事者向けにアレルギー疾患に関するセミナーの講師としても活動しています。
アレルギー疾患療養指導士は気管支ぜん息やアトピー性皮膚炎の病態や治療に関して専門的知識を有して、患者様やご家族へ指導するスキルを持ったコメディカルスタッフです。ぜん息やアトピー性皮膚炎、花粉症などのアレルギー疾患は、単に薬を処方するだけではなかなか良くなりません。患者様やご家族に薬の使い方を正しく理解していただく必要があります。正しい治療はアレルギー疾患を軽くし、生活の質の向上にもつながります。医師と協調し、アレルギー疾患のある小児、成人の方の治療にあたっています。