NO.45  アナフィラキシー治療の新たな選択肢「ネフィー®」|えびしまこどもとアレルギーのクリニック|吹田市千里丘の小児科

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えびクリ通信

NO.45  アナフィラキシー治療の新たな選択肢「ネフィー®」|えびしまこどもとアレルギーのクリニック|吹田市千里丘の小児科

12月に入り、いよいよ今年も残すところわずかとなりました。
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月はインフルエンザが大きく流行し、園や学校でも学級閉鎖が相次ぎました。当院でも多くのお子さんが受診され、例年よりも早くからインフルエンザの影響が広がっていると感じています。

診療を通して感じたことの一つは、インフルエンザ予防接種の効果がはっきり見えているという点です。予防接種を受けておられるお子さんの中にも発熱はみられるものの、比較的元気で症状が軽い印象です。一方で、未接種のお子さんでは高熱やぐったりしてしまうケースが多く、ワクチンが重症化を防ぐ役割をきちんと果たしていると改めて実感しました。

今年は、従来の注射型に加えて**点鼻型インフルエンザ生ワクチン「フルミスト」**の接種も取り入れました。フルミストは痛みがないワクチンとして選ばれる一方で、接種後数日間に微熱や倦怠感が出るお子さんもおられます。また、接種後にインフルエンザを発症する場合もありますが、重い症状になることは比較的少ない印象です。それぞれのワクチンの特徴を理解したうえで、年齢や体質に合わせた選択が大切だと感じています。

注意が必要とされているぜん息のお子さんについても、当院では喘息状態をしっかり評価し、コントロールが良好であることを確認したうえで接種していますが、これまでのところ喘息の悪化につながるケースはありませんでした。適切な管理のもとであれば、安全に接種できるのではないかと考えています。

インフルエンザは、予防接種と合わせて、日常の手洗い・うがい・マスク、十分な睡眠と食事などの基本的な体調管理がとても重要です。引き続き、日々の予防対策をお願いします。

 

先日、昨年に引き続き豊中市の就学前施設の職員の皆さまを対象に、アレルギー講演会で食物アレルギーのお話をさせていただきました。医療と教育が一緒になって、アレルギーのあるお子さんの「安心して過ごせる環境づくり」を進めていくことが大切だと考えていますので、このような講演会は大切にしている仕事の一つです。食物アレルギーとはどんな疾患か、どのような症状が出るのか、症状が現れた際の対応方法、さらに食品ごとの注意点など、日頃の保育現場に役立つ内容を中心にお話させていただきました。

その中で、来年から処方開始予定となっている点鼻型アドレナリン製剤「ネフィー®」について大きな関心を寄せていただきました。
今回は、このネフィー®についてご紹介したいと思います。

 

■アナフィラキシー補助治療薬に新しい選択肢が登場します!

これまでアナフィラキシー補助治療薬として使用されていたのは「エピペン®」のみでした。
エピペン®はアナフィラキシーショックへの進行を防ぐ非常に重要なお薬ですが、注射ということで、

・使うのが怖い
・緊急時に針を扱うことへ不安がある

といった声が、保護者の方だけでなく教育・保育現場からも多く聞かれていました。

今回登場予定の ネフィー®は点鼻型のアドレナリン製剤で、エピペン®と同じ効果を持ちながら、鼻にシュッと噴霧するだけで使用できます。

使用するタイミングはエピペンと同じで、以下のような症状が1つでも現れたら使用します。

🟦 消化器症状
□
繰り返し吐き続ける
□
持続する強いお腹の痛み

🟩 呼吸器症状
□
喉や胸の締め付け
□
声がかすれる
□
犬が吠えるような咳
□
持続する強い咳込み
□
ゼーゼーする
□
息がしにくい

🟥 全身症状
□
唇や爪が青白い
□
脈が触れにくい、不規則
□
意識がもうろう
□
ぐったり
□
尿・便の失禁

用法・注意点

体重

製剤量

投与方法

15kg以上

1mg

片側の鼻へ1回噴霧

30kg以上

2mg

同上

・1回使い切り製剤
・使用後は 鼻をすすらない
(胃に流れるため効果が弱まります)
・鼻炎で鼻が詰まっていても体内に吸収されるとされています
・使用後は必ず 速やかに医療機関受診
・容器は 医療廃棄物 → 必ず当院へお持ちください
・効果不十分な場合は 10分後に同じ側へ2回目の投与が可能
・有効期限は 約2年(エピペンと同程度)

・救急隊員、保育園・学校職員による投与は現時点ではまだ許可されていません


ネフィー®使用後にエピペン®も使えるのか? エピペンと併用処方できるのか?

こういった点は、まだ情報が十分ではありませんが、現場で働く先生方、ご家族の皆さまがより扱いやすい選択肢が増えるのは大変心強いことです。

今後、正式な運用方針が示され次第、クリニックとして最新の情報を発信していきたいとおもいます。

 

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